ホストクラブ猫本店・悩み相談

Consultation １８

件名 : 聞いていただきたいのです。

ホスト猫さま初めまして。私は咲織と申します。
さて、以前同性愛の問題は難しいという話もありましたが、
私はレズ…というわけではなく、普通に男性が好きなのですが、
1度だけ女性を好きになったことがありました。

彼女(A)にはその気持ちを伝え、
嬉しいけど他に好きな人がいるから付き合えない。と言われました。

私は今までこんなに人を好きになったことがなく、
Aのためなら命すらいらないと、本気で思っていました。
しかし、Aに好きな人がいるなら仕方ない。
彼女の幸せを願おうと、身を退きました。

ですが、1度好きになってしまった気持ちを友達のレベルにまで戻すのは容易ではなく、
私はしばらくAが好きなままでした。
Aが好きな人の話をするたび胸が苦しくなって、
友人(B、女性)に度々相談したり、愚痴をきいてもらったりしていました。
正直、Aの想い人が羨ましく、そして憎かったです。
Bに、Aの好きな人を殺したいと言ったこともありました。

…やがて私の気持ちがおさまりかけた頃、クリスマスが近づいてきました。
最初はAと遊ぶ約束をしていたのですが、Aは恋人と過ごしたいと言うので、我慢しました。
AにはBを誘ってみたらと言われ、誘ったところ…返事がありませんでした。

…お2人のカンが鋭ければ、お分りになったかもしれません。
Aは…Bと付き合っていたのです。
私とA、どちらをとるのか自分の中で賭けをしていたのです。
私が殺したかったのは、Bだったのです。
全く気付く余地もないほど、巧みに、巧妙に、2人で私を騙していたのです。
半年も…

それはもう…ボタバラなんか目じゃないほどドロドロになりました。
私の気持ちを知り、私がBに相談していることを知りながら、
幸せそうにBの話をしていたA。私を慰めながら、幸せを噛み締めていたB。
…悪魔だと、悪魔はいるものなのだと、思い知りました。

しかし、こんなにひどい騙され方をしたのに、
私はAもBも、嫌いになれませんでした。
憎くて仕方ないはずなのに、同じくらい愛しいのです。
私はまだ…Aが好きなのです。

今ではなんとか和解し、AとBとは友達に戻り、普通に遊びます。
そして2人は付き合っています(やり方は分かりませんが、女性同士でやることもやったそうです)。
一応は、それで満足です。私はAを失うことなんて考えられません。
友達としてそばにいられるなら、それでよいと、2人を、許しました。

こんなにも好きなA。私は彼女を忘れ、幸せな恋愛ができるのでしょうか？
もう痛い思いはしたくない。裏切られるのは御免です。
でも、私は愛という温もりを求めているのです。
誰かを愛したいのです。そして愛されたいのです。

こんなに長い文章を、最後まで読んでいただいてありがとうございました。

咲織(19・女性)

読んだぜ。大層、感謝してくれ。
小説好きの俺だからよかったものの
他の奴なら、読んでねぇな。
多分。

随分と長い内容だったね。よほど伝えたかったんだろうね。
件名も、聞いていただきたいってことだし
誰かに知って欲しかったんだよ。

だろうな。
で、このボタバラってのは多分牡丹と薔薇なんだろうな。
「この豚！( ´_ゝ｀)」とか言う奴だろ。
あれよりひどいのか。

なに、その無表情。
でも、そうみたいだね。

まとめると、咲織(19・女性) は女Aが好きで、女Bに相談。
で、女Aに振られ、失意のところ女Aと女Bが付き合ってることを知る。
女Bが憎いが、まだ女Aが好きな咲織(19・女性) は、二人を許してしまう。
失意と、羨望、そしてやるせない想いや、後悔が渦巻く中
咲織(19・女性) は果たして、幸せな恋愛、そして誰かの温もりを掴めるのだろうか？
（次週へ続く）

続かないよ、兄さん。
どこかのドラマじゃないんだから。

だな。

まぁ、人物構成をかえれば割とよく聞くパターンだな。
「俺、アイツのことが好きなんだよ」
「マジで？・・・そうか、頑張れよ」
なんていった奴がちゃっかり付き合ってるというケースだな。

たちが悪いというか、なんというか。
でもね、本当は傷つけたくなかったはずなんだよ。
言いそびれて仕方なかったんじゃない？

いや、事後承諾ってのは最悪だな。
ばれなきゃ、言わないつもりだしな。
おいおい、それに自分の恋人寝盗られて、その盗人が

「悪ィ、相談に乗ってたら、俺も自分の本当の気持ちに気付いたんだ('A`)」
なんてこと言われたら、俺はキレるよ。

挙句の果てに
「大体、お前がしっかりしてないからいけないんだろ？」
「それに俺なら、もっと優しくしてたぜ。」
「お前にも責任があるだろ。」
「アイツ、泣いてたんだぜ」
なんて、ドラマみたいなことを１つでも言われたら、何も言わずに殴るな。