Shorｔ Story…

Short　Story　No 58
事故



事故で嫌いな奴が死んだ。
本当に大嫌いな奴だったから、嬉しい。
喜ぶなんて、不謹慎かもしれないが、本当に
嬉しいんだから仕方がない。

自動車事故。
救急車を待たずに死んだ。

嬉しくて、飛び跳ねたい気分。
だけど、少しだけ複雑な気分でもある。

殺すつもりなんて無かったから。

俺は、遠くからエアガンで撃っただけ。
当たったアイツが驚いて、車道に飛び出しただけ。
そして、車に撥ねられただけ。

あれは、事故。
そう、事故。

とてもラッキーな、事故だ。



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