Shorｔ Story…

Short　Story　No 131
プレゼントの重さ



プレゼント。
それは、喜ばれる場合も、喜ばれない場合もある。
欲しいのに貰えない場合も、そして、不必要な場合も。

待ち焦がれ、笑顔と共に受け取られるプレゼント。
どんなに幸せなことだろう。
顔を綻ばせ、幸せを与えてくれるプレゼント。
どれほどすばらしいものだろう。

それじゃ、その逆は？

希望とは違ったプレゼント。
欲しくないのに与えられたプレゼント。
捨てられるためだけのプレゼント。
どんなに惨めなものだろう。

こんなはずじゃなかった。
そんなつもりはなかった。
好きって言ってたのに。
面白い言い訳と、計画違いのとんだサプライズ。


せっかくだからと、大事にされれば御の字。
でも、いらないプレゼントの行方は様々。


箱から出されず、とりあえずそのままにされたり、
わざと、壊されたりとか。
開けられたのはいいけど、すぐ誰かに貰われたり、
どこかに置き去りにされたり、見つからないように捨てられたりだとか。
または、嘘で偶然壊れたように見せかけられたり、
ずっと押入れみたいな所で放置されたりと、結構悲惨。

でも、最初からいらなかったとか、いらなくなったんだから、
良心や自覚、罪悪感がないのは仕方ないのかも。

いつからこんなに軽くなったんだろう、
この、命ってプレゼントは。



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