Short Story…
Short Story No 154
SNS
IDとパスワードを入力し、ログイン。
映し出されるのは、いつもの画面。
左には私のプロフィール。
表示されてる画像は、誰でも知ってる有名なキャラクター。
その下にある私の名前。
そして、そこに存在するのは、もう一人の私。
もう一人の私は、とてもいい子。
優しくて、礼儀正しくて、まじめで、時々天然。
女の子の良い部分をギュッってまとめたような感じ。
相談に乗ったり、相談したり。
日記を書いて、レスを貰って、そのレスにまたレスを書く。
絵文字や顔文字。
普段使うことなんてないのに。
そこにいるのは、私じゃない。
私なんかとは、似ても似つかないすごくいい子。
だから疲れていても、レスは必ず返す。
だって、いい子だから。
いい子じゃないと、嫌われそうだから。
もう一人の私には友達がたくさんいる。
同じ趣味を通じて知り合った友達。
もう百人以上はいるのかな。
あまり知らない人だっているけど、
リストに載ってる友達は、大体みんないい人。
優しくて、礼儀正しくて、まじめだけど、時々おどけたり。
なんだかまるで、私みたい。
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