Short Story…
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Short Story No 168
アイツ
「今日さ、俺、お前の家に泊まるってことにしてくれない?」
「あぁ、別にいいけど」
「いや、いつも悪いな」
「今日はどうしたの、またあの娘?」
「いや、前の娘とはとっくに別れたよ、今度は別の奴」
「また?」
「そうそう、すっごくかわいいんだぜ、今度写メ見せるよ」
「別にいいよ、あんまり興味ないし。ちなみに知り合ってどのくらい?」
「1ヶ月ってとこか」
「へー。で、何時から何時まで一緒にいることにするの?」
「えー、今が夜の8時半だろ、今から家に帰って用意して、大体9時くらいか。
で、泊りってのは決まってるから帰りは多分、朝の11時って感じになると思う」
「11時ね。ちなみに場所はどの辺?」
「俺の家から車で1時間ってとこか」
「よく知り合ったな。もし、奥さんから電話かかってきたら?」
「まぁ、それはないと思うけど、風呂入ってるとか適当に言っといて。
電話あったってメールくれれば、こっちからアイツに電話するから」
「でも大丈夫か?怪しんだりするんじゃないの?」
「全然余裕、じゃ、そろそろ家に着くし準備しないといけないから切るぜ。
悪いけど、後はよろしく」
「はいはい」
電話を切り、俺も準備を始める。
9時から11時か。
今夜はアイツと、ゆっくり楽しめそうだ。
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