Short Story…




Short Story No 174
ねぇ



あなたからの返事を待ってたら、
深夜になってしまった。

季節はもう冬に近づいて、
体だけじゃなく、心まで冷えてしまいそうになる。

私のことなんてどうでもいい?
私のこと嫌いになったの?

何度もメールを送りつけるのは、
ウザがられるかも。
そう思うと、次のメールを打つのは考えものだけど、
でも、もう一通だけ。

やっと返事が来た。
だけどあまり嬉しくない。

寝てるんだから、こんな時間にメールしないでくれる?
不機嫌なあなたからの、そんな返事。

ねぇ、

でも、まだ寝てなかったでしょ?
ただ面倒だったってだけでしょ?
まだ起きてるくせに。
ほら、部屋の電気だってついてるじゃない。

あなたが嘘をついたって私にはわかる。
どんなに上手に嘘をついたって、私にはわかるんだから。



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