Short Story…
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Short Story No 175
つまらない日
今日はつまらない日だった。
予定がないから、することがない。
別に何かするのも面倒で、布団に包まっていた。
外に出る用事もなく、電話も鳴らない。
別にどうでもいい。
面白いことがあるわけでもないから。
散らかった部屋を片付ける気にもならない。
どうせ誰も来ないし、うるさく言う誰かも、もういない。
布団に包まったまま、ただぼんやり、
つけっぱなしにしてるTVの映像を眺めてた。
腹が減り、台所にある食料品を適当に調理し食べた。
食べ飽きた味。
お湯を入れただけだから、当然。
寒くなって、また布団に潜りこむ。
夜が終わる。
TVの放送も終わった。
だけど、眠くない。
仕方なく、読み飽きた漫画本を手に取る。
ストーリーもオチもわかってる漫画。
同じコマで、笑う。
笑った気になる。
もう、することもない。
つまらない日だった。
毎日が、昨日と一緒だ。
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