Short Story…
Short Story No 201
目覚まし時計
目覚まし時計を買った。
すごく大きくてうるさいやつ。
大音量ベル音でスヌーズ機能つき。
オートストップ機能はついていない。
そんな機能は必要ないと思ったから。
ためしに鳴らしてみる。
かなりの大音量。
だけど、ひとつじゃ足りない。
そう思い、同じものを三つ買った。
本当ならもういくつか買いたかったが、
設定が面倒だからやめた。
家に帰り、時計を正確に合わせた。
そして、ベット側とは逆の壁に二つ、出窓の部分に残りの一つを置いた。
笑顔で眠りにつく。
朝、携帯電話が振動する。
毎朝このアラームで目を覚ます。
いつものように食事をし、歯を磨いた。
スーツに着替え、髪を整てる時に、一斉に目覚ましが鳴り響いた。
それを無視して靴を履き部屋を出た。
目覚まし時計は大音量で鳴り続けている。
止めたりはしない。
隣の部屋に住んでる奴が大嫌いだから。
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