Short Story…




Short Story No 220
内緒の話


「ねぇ、さっき聞いたんだけど」
「どうしたの?何かあった?」
「まだこれ内緒なんだけど、あの子振られたんだってよ」
「え、本当に?」
「まだ他の人に言っちゃダメだよ」
「うん、言わない言わない」
「さっき更衣室で泣いてたからどうしたの?って聞いたらそう言ってた」
「結構長く続いてたんでしょ?」
「2年くらいって言ってなかった?」
「言ってた。先々週あたりにこの前記念日だったんですよーって言ってたから」
「最悪じゃない?」
「最悪だよね、浮気されてーみたいなこと言ってた」
「うわーひどいね、でも結構前に彼氏の写メ見せてもらったけど、遊んでそうな感じだったよね」
「あぁ、そんな顔してたしてた」
「でも、かわいそうだよね」
「そうね、でもしょうがないんじゃない」
「あの性格だしねぇ」
「わかる。私も嫌いだったし、みんな嫌ってるんじゃない?」
「多分ね、昔、別の子ともそういう話したもん」
「やっぱり?どういうところが嫌いって言ってた?」
「すぐ陰口言うところだったかな」
「あぁーわかる、そういうの一番むかつくよね」




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