Shorｔ Story…

Short　Story　No 226
おかしなこと


「この洋服似合うかな？」
「今度の結婚式にこの服着ていこうと思うけど変？」
「髪切ったんだけど切りすぎたかな。どう思う？」
「今の仕事辞めて新しい仕事探そうかなと思うんだけど」
「この香水どう思う？」
「これ買った方がいいかな？」
「友達へのプレゼントってこれでいいと思う？」

沢山の質問。
当然その質問の答えを問われる。
どちらを選んだって大して違わない。
だからどちらか選ばなきゃいけないような質問には右を勧め、
他の質問には、こう答える。

「いいんじゃない？」

当たり障りの無い答えと笑顔。

いいんじゃない？
うん、いいんだ。
きっと、どうだって。
だって興味なんてないんだから。

でもそれでうまくいってる。
きっと質問する方だって、答えなんて求めてないんだろう。




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