Short Story…




Short Story No 227
ヒヤリ


ヒヤリとする瞬間がある。

危ない、危なかった。
人生で少なくとも一度や二度は、
そんな経験をしたことがあるだろう。

そんな経験や思いをしたことないって人間は、
幸運なのかもしれない。

ヒヤリ。
心臓が一瞬止まるような、冷や汗をかく瞬間。
車に乗っていると、そんな瞬間はよくある。
車を運転したことがあるなら、
似たような経験をしたことがある誰かも多いだろう。

信号のない交差点で突然飛び出してくる車。
ウィンカーを出さずに車線変更する車。
待ち伏せしてるパトカー。
無理やり割り込んでくるタクシー。
いつの間にか隣にいたバイク。
音楽を聴きながらの自転車。
信号機のない道路を横断する歩行者。
それに動物。

さっきも急に飛び出してきた歩行者にヒヤリとした。
ホント危なかった。

よかったよ、保険に入っておいて。




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