Short Story…




Short Story No 241
冗談


マンションのベランダを掃除していたら
子供の甲高い声がした、

大きな声じゃないが、
僕には叫び声に聞こえた。
きっと隣に住むあの女の子だろう。

窓を閉める音の後、その声は聞こえなくなった。

いつも楽しそうに、
ベランダや外の駐車場で、
キャーキャーと叫んで遊んでるあの女の子。
一体、何年生くらいなんだろう?

ベランダを掃き終え部屋に入ると
また、声が聞こえる。
ふざけて何かしているんだろうか。
助けてとそう聞こえた。

ははは、冗談だろ。

何で助けなきゃいけないんだ。
あの大きな声には、いつも迷惑しているのに。

パンを買いに行こう。
泣き叫ぶ声が、聞こえてきたから。




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