Short Story…
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Short Story No 249
ただいまも言わず
並べられた靴を蹴り飛ばすように靴を脱ぎ、ネクタイを外した。
冷蔵庫からペットボトルを取り出し勢いよく喉に流し込む。
あまりの暑さに服を脱ぎ、
飛び込むようにバスルームに入りシャワーを浴びた。
リビングのエアコンをつけ、下着姿のまま髪をタオルで拭く。
隙間から覗くとあの子はアイスを食べながらなにかの本を読んでいた。
何かの本といっても、多分漫画だ。
いつも漫画しか読まないから。
自分の姿を棚に上げていえることじゃないが、
さすがに年頃の女の子がブラもつけず、
下着姿のままベッドでゴロゴロって姿はどうなんだろう。
寝転がりアイスを咥え漫画を読んでる。
アイスはハーゲンダッツみたいなのじゃない安いやつ。
あまりにもおいしそうにアイスを食べる姿を見て、
アイス、買っておけばよかったな。
そんな独り言をつぶやく。
漫画を読んでる姿をじっと見つめた。
よほど面白いのか食い入るように読み続けている
そんなに面白いのかな。
何の漫画だろう。
ここからじゃよく見えない。
棚から双眼鏡を取り出し覗いたけど、
やっぱりよく見えない。
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