Short Story…
Short Story No 263
いつもみたいに
「なあ、笑ってくれよ。
すぐに笑えないのわかるけどさ、
俺、お前の悲しい顔見るの辛いんだよ。
せめて泣きやんでくれよ。
俺、どうしたらいいかわからなくなるから。
なぁ、泣きたいのはよくわかるけど、
もう、泣くなよ。
泣いたって何も解決しないんだから。
誰だって落ち込んだり嫌なことあったりするってわかるだろ?
悩んだりイライラしたり、皆そうさ。
だけど、嫌なことの後にはいいことがあるって言うし。
頼むよ、よくあることだろ。
いつもみたいに笑顔に戻ってくれよ。
なぁ、笑ってくれよ。
もう殴ったりしないから」
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