Short Story…
Short Story No 282
彼女の友達
「暇なら後で何か食べない?」と彼。
「ごめん、今日はちょっと友達ご飯食べる約束があって」と彼女。
「あぁ、そうなんだ、ちなみに誰と?」と彼。
名前が挙がったのは、二人の会話にもよく出てくるあの子。
共通の友達と言うわけではないが、
彼も何度か顔をあわせたことはある。
何気ない普段の会話の後、
「突然だったしさ、それじゃまた誘うよ」と彼。
「ごめんね」と寂しそうな声の彼女。
彼は電話を切ると、そのまま指を携帯電話のディスプレイに。
そして、さっき名前の挙がった彼女の友達のツイッターをチェックする。
その約束が本当かどうか、
そのツイートをつぶさにチェックし続ける。
back